カタログギフトは新築祝いに贈ってもOK？選び方や価格相場を徹底解説！

新築祝いを選ぶとき、相手の趣味やライフスタイルを把握しているとは限りません。そうした場面で注目されているのがカタログギフトです。

カタログギフトは受け取った人が好きなタイミングで好みの品を選べるため、結果として満足度の高い贈り物となるのです。ただし、贈るシーンや相手によっては、失礼と感じられてしまうケースもあるため注意してください。

この記事では、新築祝いにカタログギフトを選ぶ際のポイントや価格相場について解説します。

相手の好みに合わせればカタログギフトは新築祝いにピッタリ

カタログギフトは新築祝いに選ばれている贈り物の1つです。一般的に、新築祝いでは相手の家のインテリアや家族構成、趣味などに合わせたプレゼントが理想とされますが、すべてを正確に把握するのは簡単ではありません。

そうしたときに役立つのが、幅広いジャンルから自由に選べるカタログギフトなのです。家具や雑貨、キッチン用品など、生活に役立つ商品が豊富に揃っているため、受け取った相手が自分に必要なものを無理なく選べる点が評価されています。

贈る側としても、カタログの内容や価格帯を吟味することで、より一層気持ちがこもったギフトとなるでしょう。

このように、カタログギフトは相手への配慮と実用性を両立させた贈り物としておすすめです。

新築祝いにカタログギフトが失礼だと言われる理由

新築祝いにカタログギフトを選ぶこと自体が間違いというわけではありません。しかし、一部では「失礼」と思われてしまう可能性もあります。

ここでは、新築祝いにカタログギフトが失礼だといわれる理由を2つ解説します。

大勢に贈るイメージがある

カタログギフトは、結婚式の引き出物や法要の返礼品など、大勢の人に一律で贈るギフトとして広く浸透しています。そのため、「個別の贈り物としては味気ない」と感じる人も少なくありません。

新築祝いは、基本的に一対一の関係性の中で贈られるため、より個人的な気遣いが求められるシーンです。そのため、カタログギフトに対して「多人数に向けた形式的なプレゼント」という印象があると、親しい間柄では少しそっけなく感じられてしまいます。

その上、贈る相手の価値観によっては、もっと個別に選ばれた品物の方が好まれる可能性もあるため、注意が必要です。そのため、形式より気持ちを重視する人には、カタログギフトが合わないケースもあることを意識しておきましょう。

手抜きされたと感じてしまう

カタログギフトを受け取ったとき、相手によっては「自分のために選んでくれたのではなく、面倒になってカタログを贈ったのでは…」ととらえられてしまう可能性があります。

特に、新築祝いのような個別のお祝いごとでは、相手の気持ちがこもった品物を期待している人も少なくありません。つまり、贈り物の内容よりも「どんな思いで選ばれたか」を重視するタイプの人には、カタログギフトはややそっけなく映る可能性があるのです。

もちろん、内容を吟味して相手の好みに合うカタログを選べば、その印象は払拭できますが、気持ちが伝わりにくい形式であることも事実です。そのため、相手との関係性や性格を踏まえた上で贈り物を選びましょう。

新築祝いで失礼にあたらないカタログギフトの選び方

カタログギフトは選び方によって印象が大きく変わる贈り物です。相手に喜んでもらうためには、品物の内容だけでなく、贈り方のマナーや見た目にも気を配りましょう。

特に新築祝いは、人生の節目を祝う大切な機会であるため、相手に失礼のないよう細かな部分にまで配慮する姿勢が求められます。

ここでは、新築祝いとして適切なカタログギフトの選び方について解説します。

マナーを熟知しているお店で購入する

新築祝いのカタログギフトは、どの品を選ぶかだけではなく「どこで購入するか」も重要です。なぜなら、いくら中身が良くても、包装や熨斗の形式が適切でなければ、贈られた相手に違和感を与えてしまう可能性があるためです。

近年では、ネットショップでも簡単に購入できますが、店舗によっては熨斗の書き方に誤りがあったり、ラッピングが簡素だったりするケースも見られます。

そうした失礼を避けるためには、贈答マナーに詳しく、用途に応じた対応をしてくれるギフト専門店を利用しましょう。その際、新築祝いであることを伝え、包装や熨斗の種類などを丁寧に確認しながら準備を進めてください。

このように、マナーに沿った贈り方が、相手への敬意をしっかりと伝える手段となるのです。

コンセプトを確認する

カタログギフトには、用途ごとに明確なコンセプトがあります。

例えば、結婚内祝いや香典返し用に作られたカタログは、落ち着いた色合いや厳かな雰囲気のデザインが多い傾向にあります。そのため、新築祝いのような明るく前向きなお祝いにはそぐわない可能性があるのです。

贈る側がカタログの目的をよく確認せずに選んでしまうと、気持ちが伝わらないどころか、場にそぐわない印象を与えてしまうことにもなりかねません。

新築祝いは新たな生活の門出を祝うハレの日です。そのため、華やかで明るいデザインや、暮らしを楽しく彩る商品が揃ったカタログを選びましょう。

購入前に「このカタログはどの用途向けなのか」をしっかりと見極めることが、失礼のない贈り物につながるのです。

相手の嗜好やライフスタイルに合わせる

新築祝いに贈るカタログギフトを選ぶ際、相手の嗜好やライフスタイルを意識しましょう。

例えば、料理が好きな人には、調理道具や食器が充実したカタログが喜ばれます。一方、家族が多い家庭や外食が多い家庭であれば、グルメ商品やスイーツを中心に選べる内容が好まれるでしょう。

また、旅行やレジャーを楽しむ人には、体験型のカタログもおすすめです。

このように、贈る側が「何を贈れば相手が喜んでくれるか」を真剣に考えることが大切です。見た目の形式だけにとらわれず、相手の生活に寄り添った選び方を心がけましょう。

新築祝いに贈るカタログギフトの相場

新築祝いでカタログギフトを贈る際、相手との関係性に応じた価格帯を選ぶことも重要です。高価であることが必ずしも喜ばれるとは限りません。

なぜなら、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性があるためです。反対に、相場よりも安価だと「軽く見られているのでは…」と感じさせてしまうこともあります。

ここでは、新築祝いのカタログギフトにふさわしい相場を、贈る相手別に解説します。

【親友・友人の場合】5,000円〜10,000円がおすすめ

親しい友人や長年の付き合いがある親友に新築祝いを贈る場合、5,000円から10,000円程度のカタログギフトがおすすめです。

友人関係においては、相手の趣味や好みをある程度把握していることが多いため、相手に合った内容のカタログを選びやすいメリットがあります。

例えば、料理好きな友人にはキッチン雑貨が充実したカタログを、インテリアにこだわる人には家具や雑貨中心のものを選ぶと、より気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

ただし、高額すぎる品を贈ると相手に気を遣わせてしまう場合があるため、関係性に応じた価格を意識してください。

【知人の場合】3,000円がおすすめ

あまり深い付き合いのない知人や仕事関係の相手に新築祝いを贈る場合には、3,000円前後のカタログギフトがおすすめです。

相手との関係性がそれほど密接でない場合には、かえって高額なギフトが相手に負担をかけてしまうことがあります。そのため、日用品や食品、雑貨など実用的な商品が揃っている3,000円程度のカタログなら、親しい間柄でなくても喜ばれるでしょう。

ただし、いくら知人であっても相手との距離感を意識し、節度を持って贈り物を選ぶことが重要です。

【内祝いの場合】もらった新築祝いの半額から3分の1程度が目安

新築祝いとして贈られたギフトへのお返し、いわゆる「内祝い」をカタログギフトでおこなう場合、もらった金額の半額から3分の1程度が相場とされています。例えば、1万円相当の新築祝いをいただいた場合、3,000円〜5,000円程度のカタログギフトを返すのが一般的です。

もし、お返しの金額が高すぎると、相手にかえって気を遣わせる結果になり、反対に安すぎると失礼にあたる可能性もあります。そのため、受け取った側としては、相手の厚意に感謝の気持ちを込めつつ、適切な金額の内祝いを選ぶことが重要です。

新築祝いにおすすめしたいカタログギフトのジャンル5選

新築祝いにカタログギフトを贈る際は、ジャンル選びも大切なポイントです。暮らしを彩る商品が揃ったカタログギフトなら、新生活のスタートをより豊かにしてくれるでしょう。

ここでは、新築祝いとして喜ばれやすいおすすめのカタログギフトジャンルを5つ紹介します。それぞれの特徴を理解し、相手に最適な一冊を選びましょう。

①総合系カタログ

相手の好みが分からない場合、品揃えが幅広い総合系カタログを選びましょう。総合系カタログには、グルメ、生活雑貨、キッチン用品、家電など、さまざまなジャンルの商品がバランスよく掲載されています。

そのため、相手の好みが分からない場合でも、幅広い選択肢の中から自分にとって必要なものを見つけやすいのです。さらに、世代や性別を問わず使いやすい内容になっている点も魅力です。

高級感のあるデザインが採用されているものも多いため、新築祝いの華やかさも申し分ありません。つまり、総合系カタログは、選ぶ側としても失敗のリスクが少なく、贈り物として非常に重宝されるジャンルです。

②グルメ系カタログ

グルメ系カタログは、食を通じて贅沢なひとときを提供できる贈り物です。新しい住まいでの暮らしが始まるタイミングで、いつもよりワンランクアップした食事を楽しめるのは、何よりも嬉しい体験となるでしょう。

グルメ系のカタログには、ブランド牛や海鮮、スイーツ、高級フルーツなどが掲載されており、見ているだけでも楽しくなる内容となっています。また、食べたいと思ったタイミングで注文できる点もメリットです。

このように、日常生活に少しの贅沢を加えられるグルメ系カタログは、引っ越しの疲れを癒す意味でも非常に喜ばれます。

③家電系カタログ

家電系カタログは、実用性を重視したい人におすすめです。

新築の住まいでは、これまで使っていた家電が合わなくなったり、必要なアイテムが増えたりすることも珍しくありません。そうしたタイミングに、生活をより便利にする家電が選べるカタログを贈ることで、暮らしに直結するプレゼントとなるのです。

調理家電やクリーナー、小型の生活家電など、毎日の生活に役立つアイテムが多数掲載されているため、幅広い年齢層から支持を集めています。

家電系カタログは非常に実用的であるため、新生活を快適にサポートしたいという気持ちも伝えられるでしょう。

④インテリア・生活用品系カタログ

新居での暮らしをより豊かに演出してくれるのが、インテリアや生活用品に特化したカタログギフトです。デザイン性と実用性を兼ね備えた商品が数多く揃っているため、日々の生活を快適かつおしゃれに整えてくれるでしょう。

例えば、照明器具、収納グッズ、キッチン雑貨、バス用品など、どれも新生活にすぐ役立つものばかりです。

もし、相手の好みやインテリアのテイストが明確でない場合、シンプルで上質な商品が掲載されているカタログを選びましょう。

このように、インテリアや生活用品に特化したカタログギフトは、実用性とセンスの良さを両立させたジャンルなのです。

⑤体験系カタログ

物を贈るのではなく、体験そのものを贈れるのが体験系カタログです。新しい生活が始まるタイミングで、リラックスやリフレッシュの時間を提供できる贈り物は、印象にも残りやすく、多くの人に喜ばれています。

例えば、レストランでのコース料理、温泉旅行、乗馬や陶芸など、普段の生活ではなかなか味わえない体験が揃っています。

物があふれている現代において、思い出を残せる贈り物は特別感があり、他のカタログとは違った価値を持っているでしょう。ぜひ、新生活に彩りを添える特別な一冊として、体験系カタログを検討してみてはいかがでしょうか。

カタログギフトを選ぶ際の注意点

新築祝いにカタログギフトを贈る場合、ただ価格や見た目の印象だけで選んでしまうと、失礼にあたる可能性があります。そのため、相手に喜んでもらうためには、見落とされがちな細かい点にも気を配りましょう。

ここでは、カタログギフトを選ぶ際に見落としてはいけない注意点を3つ紹介します。

新築祝いにふさわしいかどうか確認する

カタログギフトを選ぶ際、価格や表紙デザインだけで判断せず、中身の内容をきちんと確認してください。なぜなら、表面的には豪華に見えても、掲載されている商品が生活感のないものばかりだったり、結婚式や弔事向けの構成であったりすると、新築祝いとしては不適切であるためです。

特に、香典返しや内祝い向けに企画されたカタログは、ハレの日には向いていません。そのため、購入前に必ず中身の商品構成や全体の雰囲気をしっかり確認し、贈る目的に合っているかを慎重に見極めましょう。

手数料を確認する

カタログギフトには、商品を選ぶための「システム料」が価格に含まれていることがほとんどです。そのため、これを見落とすと実際の贈り物の価値に差が生じてしまいます。

例えば、5,000円のカタログギフトを購入しても、そのうちの数百円から1,000円程度はシステム料として差し引かれ、残りの金額内で商品が構成されているケースが一般的です。

そのため、カタログギフトを選ぶ際、表示価格に対してどの程度の商品価値があるのか、あらかじめシステム料がいくら含まれているのかを確認しましょう。

熨斗が正しく使われているか確認する

新築祝いでは、熨斗の形式にも注意が必要です。なぜなら、贈り物に付ける熨斗の水引には種類があり、用途によって使い分ける必要があるためです。

新築祝いや引っ越し祝いでは、紅白の蝶結びが基本です。一方、黒白や黄白の水引は弔事用に使われる形式であり、新築祝いに使用すると重大なマナー違反になってしまいます。

ネットショップなどでカタログギフトを購入する場合、熨斗の設定や記載内容は自分で選択しなくてはなりません。そのときに誤った形式を選ばないように注意してください。

カタログギフトを失礼のないように贈るためのポイント

カタログギフトは便利で実用的な贈り物ですが、そのまま渡すだけでは味気なく映ってしまうことがあります。形式的すぎる印象を与えないために、ほんの少しの工夫を加えてみましょう。

ここでは、失礼のない印象を与えるために実践したい2つのポイントを紹介します。どちらも手軽に取り入れられる内容であるため、贈り方の参考にしてください。

手渡しの場合は1品プラスする

カタログギフトを直接手渡す場合、ちょっとした品物を添えてあげましょう。例えば、小さな焼き菓子やタオルなどを添えるだけで、形式的な贈り物から、気遣いのあるプレゼントへと印象が変わります。

これは「自分で選ぶ楽しさを贈りたい」というカタログギフトのメリットを活かしつつ、「あなたのために選びました」という思いを込められる行為でもあります。

一品を添える工夫は、相手への気持ちを丁寧に伝える方法として非常に効果的です。よりスマートに、そして心のこもった贈り物として届けるためにぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

商品掲載数が多いものを選ぶ

カタログギフトを贈る際、価格だけでなく、実際に掲載されている商品の数やバリエーションにも注目してください。なぜなら、掲載数が少ないと、受け取った相手が「選ぶ楽しさがない」と感じてしまう可能性があるためです。

特に、新築祝いでは、ライフスタイルや家族構成に応じて必要とするものが多岐にわたるため、選択肢の豊富さがそのまま満足度に直結する傾向にあります。また、カタログ限定の特別アイテムが掲載されている一冊を選ぶことで、特別感も演出できるでしょう。

このように、商品数が多く、内容に工夫が凝らされているカタログは、相手への配慮が伝わりやすく「自分のために丁寧に選んでくれた」と感じてもらえるポイントになるのです。

まとめ

①カタログギフトは相手の好みに合わせて選べば、新築祝いとして失礼にあたることはない
②贈る相手との関係性に応じた相場を把握し、無理のない価格帯で選ぶのが大切
③カタログのコンセプトや熨斗の形式など、マナー面も確認したうえで準備を進める
④グルメ・家電・体験など、相手のライフスタイルに合ったジャンルのカタログを選ぶ
⑤手渡す時に一品添えたり、掲載数の多いカタログを選んだりすることで、より好印象を与えられる

 

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